うちはカレー屋さん
毎日カレーを作ってる
電気圧力鍋でカレーを作ったら
突然カレー屋さんのカレーになった
めちゃ嬉しかったから
毎日カレーを作ってる
玉葱、人参、じゃが芋、鶏肉、水少々入れ
カレーボタンを押したら30分
最後に塩とカレー粉を振る
安くて美味しい!
秋が来たら
「むかご飯」になる
山の芋の蔓が支柱を登って行った
くるくるくるくる
空へ空へと登って行った
下から仲間が追いかけて来た
追いかけられて
どんどんどんどん
空へ空へと逃げて行った
「ウエストサイドストーリー」を観に行った
感動した
「あんなに足が高く上がるなんて!」
皆足を高く上げていた
あれから何十年かが過ぎた
毎日片足をテーブルに上げている
これから毎日コツコツ努力したら
足が高く上がるかな
上がるといいな
生まれて初めてかぐ香り
カルダモンの香り
かぎながら
どこか遠くの
知らない空の
知らない町の
知らない人を思った
薄緑色した
鞘にぎっしり詰まった
小さい黒い種を手に取り
紅茶にぱらぱらと振って
飲んだ
「禁断の木の実」かも
夜中に目が覚めたら
女神様がおっしゃった
「朝はまだまだ先だから
お手洗いに行ってらっしゃい
台所でお水を飲みなさい
軽くストレッチしなさい
夜はまだまだ続くから
休み休み眠りなさい!」
武漢ウイルスから逃げて
とことん逃げて
ウイルスが居る場所へ行かないで
行くしかないなら
無意味らしいけど
マスクで防戦して
でも『三十六計逃げるに如かず』なのよね!
戯れて
猫の寝かたを真似てみた
横に寝て
脚と腕を前に投げ出して
四本を並べて置いて
寝てみた
猫は何にも考えていなかった!
今までのこととか
これからのこととか
まんまるで大きい赤い花
あじさいの花
満ち足りて
幸せそう!
気になって
ちらちら見た
ボンと膨らんで
ポンポンと弾けて
「どんな意味があるの?」
「どんな役に立つの?」
あなたは生きていた
ここに生きていた
本当に生きていた
わたしと一緒に生きていた
でもあなたは生きている
ここに生きている
本当に生きている
わたしと一緒に生きている
昼寝から目覚めると
寂しかった
とても寂しかった
胸が痛かった
いつも孤独が離れないから
いつも孤独を振り払えないから
孤独に慣れているけれど
仕方がない
「Mr. Lonely」を歌い続けた